やぎ(毛長種)創作者:川村みゆき さん
皆さん、こんにちは。
折り紙へ続く道へようこそ。
今回は、私の大好きな作品をご紹介いたします。
これです!
やぎ(毛長種)創作者:川村みゆき さん
シンプルな構造ですが、とても魅力的なシルエットです。
各部の魅力を私なりに述べてみたいと思います。
1.ツノ
この作品の象徴的なパーツがツノです。
仕上げ方を工夫すれば、様々な動物を表現できると
折図に補足のコメントがありました。
ツノのカールを維持させるために私は、内部に
針金を仕込む手法を用いました。
2.前足
用紙の内部に生じたカドを活用しています。
一般的に、用紙の内部に生じたカドは
「厚みが増す」傾向が強く扱いが大変難しい
ものです。
しかし、この作品では「厚みで折りずづらい」
と思うことはありませんでした。
また、カドの「長さ」「形」「位置」が絶妙。
作品の「らしさ」を増す重要なパーツです。
3.後ろ足
後ろ足を出すアイディア(折り方)
にはとても感心しました。
折図に沿って折ってゆくと
「突然、後ろ足が現われる」ような感覚です。
拙作の「ムフロン」や「マンモス」の後ろ足に
拝借しています。
お気に入りの工程です。
4.アレンジ
この作品の一番の特徴である「ツノ」を
長くするアレンジを試みました。
段折の後は「元ネタ」と全く同じ折り方です。
中心線に「段折り」を加える手法です。
以下の5作品は全て同一基本形からの
バリエーションです。
1)マーコール
らせん状にのツノが特徴的です。
2)ムフロン(オオツノヒツジ)
別記事で拙作のムフロンの折り方
を公開しています。
合わせてご覧いただけたら幸いです。
(リンクは記事の最後です)
3)トナカイ
ツノの先端に拙作
「変形ツル/鳳凰」と同様の「鶴の基本形」
を仕込んでいます。
(リンクは記事の最後です)
4)ヘラジカ(ムース)
ツノの表現に、とても苦労しました。
他の作品でも応用できそうな気がします。
5)アジアスイギュウ
ムフロンと類似した方法でツノをカール
させました。
カールの向きを変えるだけてムフロンとは
異なる表情を見せてくれました。
6)5兄弟集合写真
他にも兄弟を増やすことができそうです。
「インパラ」
「アイベックス」
「アフリカスイギュウ」
等、増やしてみようかな。
いかがでしたか?
既存作品のアレンジや創作を始めたい
と考えている方に対するヒントとなれば幸いです。
<作品情報>
作品名 ヤギ(毛長種)
創作者 川村みゆき さん
折り方 不切正方形一枚
出 典 折紙探偵団コンベンション折図集Vol6
発行所 日本折紙学会
出典は既に絶版であり再販の予定はないそうです。
折り手 山口智之
アレンジ 山口智之
用 紙 コピー用紙
(A3を正方形にカットして使用)
今回はここまで
最後まで読んでくれてありがとうございました。
(@^^)/~~~
拙作のムフロンの折り方
youtaiyamaguchi.hatenablog.com
トナカイのツノと類似の構造を用いています。
youtaiyamaguchi.hatenablog.com