折り紙へ続く道(山口智之)

・私が創作した折り紙作品の解説・初心者向け創作折り紙のやり方・他者が創作したお気に入り作品の紹介・折り紙について思うことを書きます。

なぜ不切正方形一枚なのか?

皆さんこんにちは。

「折り紙へ続く道」へよこそ。

 

今回は、私が折り紙について思っていることを書きます。

 

テーマはこれです。

 

なぜ不切正方形一枚なのか?

 

私は、折り紙が趣味です。

 

自分が創作する折り紙作品は

全て「不切正方形一枚」の作品です。

 

他者が創作した作品を折る時も

「不切正方形一枚」の作品が圧倒的に多いです。

 

 

なぜなんだろうか・・・

答えは単純明快な訳で・・・

それが好きだから

 です。

 

ここで終わると記事にならないので

もう少し具体的なことを考えてみます。

 

1.固定観念

私が物心ついた頃から、文房具店で売られている折り紙は正方形でした。

 

折り紙の本を開けば「不切正方形一枚」の作品がほとんです。

 

幼いころから私の中では

「折り紙」=「不切正方形一枚」

の概念が出来上がっていたようです。

 

 

2.テレビで神谷さんの活躍を見た

これが、折り紙に興味を持つキッカケとなりました。

 

幼いころからの固定観念に加え

神谷さんのリアルな作品が「不切正方形一枚」

で作られていることを知ってしまいました。

 

私の中の「折り紙」=「不切正方形一枚」

は、更に強固なものとなりました。

 

 

3.制約と自由

 

私が「不切正方形一枚」を好む理由は、

これまでに述べてきた

外的要因だけではありません。

 

折り紙作品にチャレンジして

完成形させたときに感じることは

「達成感」だけではありませんでした。

 

折り終えた際、よく思っていたことは

 

「正方形一枚だけなのに・・・」

「切り込みを入れていないのに・・・」

「なぜ」

「このような形になるのだろうか?」

 

不思議でたまりませんでした。

 

この「不切正方形一枚」という制約の中で

自由に作品を表現する創作者の方々に対して

強い憧れを抱きました。

 

4.展開図の存在を知る

折り紙を続けてゆく中で

作品には展開図が存在することを知ります。

 

最初は、展開図の意味が分かりませんでした。

「完成作品を開いた図を見て何が楽しいのか?」

などと思っていました。

 

当時の私は、創作折り紙に対して

「全ては、偶然生まれたものであろう」

と考えていたのです。

 

やがて折り紙には「設計理論」があり

展開図が示す構造には全て意味がある。

 

つまり、達人は、

偶然ではなく必然で創作しているのだ

と知りました。

 

これまで自分が強い憧れを抱いてきた

「不切正方形一枚」の作品を

ぜひ、自分の手で生み出してみたい。

 

そう思うようになったのです。

 

5.答えは全て正方形の中にある

当たり前だけど、不思議な話です。

 

今までに生み出された作品も

これから生み出される作品も

 

全ての答えは正方形の中にあります。

 

もしかしたら

全ての作品はすでに存在していて

創作者の努力と情熱を作品が認めたとき

作品は自らの意思で

創作者の前に現れるのではないか?

 

折り紙作品は

創作者が生み出すのではなく

作品が創作者を選んでいるのではないか?

 

たまに哲学的に考える時があります。

(たまにですよ・・・)

 

<他のジャンルでも似たような話があります>

 

~~マジック編~~

 

トランプでマジックをする人を

カードマジシャンと言います。

 

カードマジシャンが

新しいトリックや

既存トリックの見せ方の工夫を考えるとき

アイディアは、どこからくるのか?

 

一流の方に言わせると

「カードが教えてくれる」

だそうです。

 

 

~~シンガーソングライター編~~

 

Q:どうやって曲を作るのですか?

A:曲は最初からあります

Q:え?

A:僕が感性の扉を開くと曲は、

  その中に入ってくるんです。

 

みたいな・・・

 

<話を元に戻します>

まとめ

私がなぜ「不切正方形一枚」の折り紙作品に

魅力を感じているのかをまとめます。

 

・幼いころからの「固定観念

・神谷さんの影響

・数々の作品との出会い

・創作への憧れ

・「制約と自由」「有限と無限」への挑戦意欲

 

こんなところでしょうか。

 

要するに

難しいからスゴイ

だから好き!

です。

 

今回はここまで。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

(@^^)/~~~