折り紙へ続く道(山口智之)

・私が創作した折り紙作品の解説・初心者向け創作折り紙のやり方・他者が創作したお気に入り作品の紹介・折り紙について思うことを書きます。

【創作折り紙のやり方】第3回/鶴の基本形+部品の追加

皆さん、こんにちは。

「折り紙へ続く道」へようこそ。

 

この記事は

「創作折り紙のやり方」の一例を

シリーズ化して紹介しています。

 

第3回目は

次のような方へ向けた記事です。

 

・ドラゴンを創作してみたい

・基本形のバランスを調節するヒントが欲しい。

 

こういった要望がある方に対して

私なりの方法を紹介します。

 

今回は「ドラゴンのオブジェ」

と言う作品の創作過程を通して

私の創作手法を書いてみました。

 

今回の内容です。

 

 

 

私が、これまでに創作した作品は

約80作品です。

 

内、ドラゴン系の作品は

20作品ほど創作しています。

 

私が頻繁に用いている創作方法を

数回の記事に分けて紹介します。

 

鶴の基本形をドラゴンの顔に見立てる

 

創作折り紙に大切な感覚は「見立て」です。

 

とりあえず

創作をやってみようと思った場合は

 

「何を作るか」

から考えるのではなく

 

ある基本形を眺めて

 

「何に見えるか」

をイメージすることが大切です。

 

写真をご覧ください。

鶴の基本形です。

 

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何も加工していないのに

ドラゴンの顔になっています。

 

 

わずかに加工してみましょう

 

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この程度の加工で

十分にドラゴンらしさが出ています。

 

 

カドの先端に鶴の基本形を合体させる

最初は、2枚の紙を使って考える

 

先ほど作ったドラゴンの顔です

展開図と合わせて覚えておいてください。

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頭とは別に 

首に見立てたパーツを用意します。

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二つを合わせると、こんな感じです。

 

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次はこれを

1枚で折ってみます。

 

 

2つのパーツを1枚の紙で折る

顔と首の展開図を

一つの正方形の中に配置します。

 

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この図のままでは

の領域がジャマをして

折り畳むことが出来ません。

 

 

この線を入れると折り畳むことができます。

 

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折り畳んでみます

 

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う~~~ん 首が太い

 

 

「沈め折り」を加えてみましょう。

半分の折り線をつけます。

 

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半開きにして押し込むように折ります。

 

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反対側も「沈め折り」です。

 

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頭を仕上げてみます。

 

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上手く頭と首が合体しました。

 

 

「沈め折り」に必要な線は

折り畳む前に入れておくのがオススメ。

つまり展開図はこんな感じです。

 

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創作例/ドラゴンのオブジェ

頭と鶴の基本形を合体させる

 

先ほどの頭と首に、羽と尾を追加して

より、ドラゴンらしさを出しましょう。

 

羽と尾を追加するのであれば

鶴の基本形を

ドラゴンの体に見立てることができます。

 

 

ところが

頭と体の大きさのバランスが分かりません。

とりあえず分かりやすい比率を用いて

不都合は後で調節しましょう。

 

1編を4等分します。

 

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青の領域には、頭に見立てた鶴の基本形を配置

赤の領域には、体に見立てた鶴の基本形を配置

してみます。

 

 

こんな感じです。

 

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折り畳むために必要な線を入れます。

 

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首を細くするための

「沈め折り」に必要な線を入れます。

 

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折り畳みます。

 

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悪くはないのですが

もう少し首を長くしたい・・・

 

 

首を長くする

顔を構成する鶴の基本形の下に

蛇腹(赤線)を追加すると

首が長くなります。

 

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⇧しかしこれでは赤線と

体を構成する大きな鶴の基本形が

重なってしまい折り畳むことが出来ません。

 

 

身体を構成する鶴の基本形を

赤線と重ならないサイズに縮小します。

 

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⇧これなら折り畳むことができます。

 

 

折り畳みます。

 

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先端を広げます。

ついている線でまとめ直しましょう。

 

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頭を構成する

鶴の基本形を折り畳みます。

 

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羽を広げて加工します。

 

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※折り方が分からない方は

適当にやってしまいましょう。

 

偶然「イイ形」に出会うこともあります。

 

自分なりの問題解決

これも創作折り紙の楽しさの1つです。

 

 

「ドラゴンのオブジェ」完成です。

 

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バージョンアップの例

 

ツノを増やすことができます。

 

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ヒント:頭を「四鶴」にします。

 

※「四鶴」の扱い方は

 次回以降の記事で解説します。 

 

最後に

 

いかがでしたか?

ドラゴンは多くのオリガミストが

様々な表現をしている魅力的なテーマです。

 

今回は、手足の無いドラゴンでしたが

手足をつける方法は

次回以降の記事で解説します。

 

この記事を参考に

オリジナルのドラゴンに

チャレンジしてみてください。

 

最後まで読んでくれて

ありがとうございました。

(@^^)/~~~

 

⇩合わせてご覧ください⇩

 

youtaiyamaguchi.hatenablog.com

 

 

youtaiyamaguchi.hatenablog.com

 

⇩作例の「羽」の折り方の参考に⇩

 

youtaiyamaguchi.hatenablog.com